ビタミンC効果

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ビタミンC効果

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ビタミンCの効果 本当に知ってる!? 栄養士が効果抜群のビタミンCパワーについて詳しく説明します!

公開日
更新日

 
執筆:さくらかわ さくね(栄養士)
 
 
ビタミンCの効果 といえば、どんなことを思い浮かべますか?
 
「美容のビタミン」のイメージが強いビタミンCですが、その働きは「お肌を美しく」だけではありません。
 
疲労回復、貧血、活性酸素…などなど興味深いワードに関係しているようです。様々な働きをご紹介していきます。
 
 

ビタミンCの疲労回復効果

 
暑さでバテてしまった時、風邪をひいて体力が落ちた時、「ビタミンCを摂りなさい!」とお母さまに言われたご経験はありませんか?
まずは、疲労回復をキーワードにしてその効果についてみていきましょう。
「疲労」にも様々な種類があります。ビタミンCはどのような「疲労」に効果があるのでしょうか。
 
例えば…
 
ストレスによって心の疲れが続く
 
・風邪などの感染症によって体が疲れぎみ
 
・貧血によってふらついたり、疲労感がぬけない
 
・お肌がくすむ、ハリがなくて疲れた感じ
 
上記のような「疲労」にお心当たりはありませんか?
ビタミンCはこのような疲労の回復に深い関わりがあります。どのように作用してくれているのでしょう。
 
 

ビタミンCに疲労回復効果があるワケ

では、ビタミンCは具体的にどのように疲労を回復してくれているのでしょう。
 
 

ストレスに対するビタミンCパワー

体内でビタミンCの濃度が最も高いと言われている所、つまりビタミンCが必要とされている所は「副(ふくじん)」という臓器です。
副腎とはなんでしょう?あまりメジャーな存在ではないですね。
 
副腎とは、左右の腎臓の上にある臓器です。
副腎では、ストレスからの回復に役立つ「アドレナリン」、「ノルアドレナリン」などのホルモンが作られます。
ビタミンCは、これらの物質を作る際に大量に必要になるのです。
 
 

感染症に対するビタミンCパワー

ビタミンCは血液の中で白血球の動きをよくする働きがあります。白血球が元気だと免疫力アップにもつながります。
また粘膜や皮膚を健康に保つことで感染自体を防止する力が強くなります。
 
 

貧血に対するビタミンCパワー

貧血の予防には鉄分が欠かせません。鉄分には、タンパク質と結びついた「ヘム鉄」と無機鉄の「非ヘム鉄」があります。
ビタミンCは、体内に吸収されにくい非ヘム鉄を還元するため、鉄分の吸収率をアップさせます。
 
 

お肌の疲れに対するビタミンCパワー

タンパク質であるコラーゲンを生成するときに助けとなる働きをします。コラーゲンは、お肌のハリだけでなく骨や血管を作る上でも有効です。つまり、体の組織全体の若さを維持するためにもビタミンCが大切になります。
また、シミの原因であるメラニンをつくる「チロシナーゼ」という酵素を抑制してくれたり、メラニンそのものに働きかけてくれたりしてシミを薄くしてくれる効果も望めます。
 
 

その他、 ビタミンCの効果 といえばやっぱりこれ!

 
忘れてはならないビタミンCの重要な効果に抗酸化作用があります。
 
 

強力な抗酸化作用

近年注目されている「活性酸素」に対する効果もビタミンCは持っています。
本来は病原菌などに対抗してくれる活性酸素ですが、増えすぎると細胞を酸化させ傷つけてしまうため、生活習慣病や老化の原因になる可能性があります。
 
そこで、ビタミンCの強力な抗酸化作用が役に立ち、活性酸素の過剰な働きを抑えてくれているのです。
抗酸化作用があるビタミンとして他にビタミンEがあります。ビタミンCは酸化してしまったビタミンEを再び元気なビタミンEにしてくれる作用も持っています。
 
 

ビタミンCが足りないとどうなるか

ビタミンCが不足すると前述のパワーが発揮されず、疲れやすい、感染症にかかりやすく治りにくい、お肌の元気がない…など様々な不調が現れると思われます。
 
 

ビタミンC欠乏症の心配はあるの?

ビタミンCが長期間にわたり欠乏すると「壊血病」という病気になります。傷の治りが悪い、歯茎などからの出血、心臓障害などを引き起こし死亡する可能性もある病気です。
壊血病は昔、大航海時代といわれる頃、船乗りに多い病気でした。長い航海の日々で新鮮な野菜や果物を食べる事ができず、ビタミンCが欠乏し壊血病で死亡した船員が多かったのです。野菜や果物を摂取することの大切さが分かりますね。
現代日本で通常の生活を送る方は壊血病になることはあまりないと思われます。
 
しかし、ストレスが高い現代ではビタミンCの体内需要が高まっていることは十分に考えられます。忙しすぎる仕事、家事、育児、暑さ、寒さ、タバコの煙などストレスの原因は数え切れません。
「欠乏症」と言うほどではなくとも「不足気味」の方は少なくないかもしれません。
 
皆さんは、ビタミンCが十分に摂れていますか?
 
 

まとめ

 
ビタミンCは美容的な効果だけでなく、病気を防ぐ効果も非常に高いことをご紹介してきました。
厚生労働省の食事摂取基準も壊血病の予防というより、「心疾患の予防や抗酸化作用」という観点から必要量などを決定しています。
 
血管を健康に保つ上でビタミンCの働きは重要視されているのです。
コラーゲンの生成を助けたり、活性酸素を抑制したりすることで血管をキレイに保つには欠かせないビタミンです。
「血管をキレイに保つ」ということは「全身の若さと健康を保つ」ことに直結します。
 
ビタミンCは野菜や果物に広く含まれています。ぜひ積極的に摂取してみて下さいね。

<参考資料>
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.html
・文部科学省「 日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365297.htm
・厚生労働省「国民健康・栄養調査(平成26年)」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000106405.html
・文部科学省「食品成分データベース」
http://fooddb.mext.go.jp/index.pl
・国立健康・栄養研究所『「健康食品」の安全性・有効性情報』
https://hfnet.nih.go.jp/
・地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所
http://www.tmghig.jp/J_TMIG/J_index.html
・「七訂 食品成分表 2016」 香川芳子 女子栄養大学出版部
 
 
<執筆者プロフィール>
さくらかわ さくね
栄養士。老人ホーム勤務を経て、配食サービスで献立作成などを経験。二児の母。
ライフスタイルにあわせた『じぶん栄養スタイル』の提案をモットーに執筆活動中
 
 

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